写真は10年ほど前に、お客様と一緒に作らせて頂いたパーゴラハウスです。道路からの遮蔽を兼ねて、パーゴラでありながら壁や床、ドアを設け、まるで部屋のように作らせて頂いた作品です。
経年の劣化とお客様の使い方の変化に合わせて、庭全体を含めてリフォームさせて頂きました。
①パーゴラハウスを庭小屋へ
②斜面の部分を平坦にしたい
③階段をリフォーム
④立水栓の制作などでした
現状のパーゴラハウスの支柱をできるだけ残しながら庭小屋へ変更するように工夫しました。また、今使われているレンガなども再利用できるように庭全体を再デザインいたしました。
以前のパーゴラハウスの面影を残しながらリニューアル。物の出し入れをするため、ドアをオリジナルの親子ウッドドアにしました。物置として利用されるため、既成サッシを使わず、オリジナルで作りました。
道路側からの様子。小さなガラスをはめた三連窓と道路へ出るドア。
道路に降りる階段もリフォームいたしました。小さなガーデンドアも取り付けています。
室内の様子。イタリア漆喰を塗り、ニッチの棚も取り付けています。
明かり取りのはめ殺しの窓。デスク代わりの棚も取り付けています。
天井は化粧貼りをしています。
床は無垢のフローリング。
窓もウッドでオリジナルに制作しています。
フレンチ瓦と窓を開けた様子。
庭に少し大きめの立水栓を作りました。二口蛇口がついています。
道路からの風景です。斜面を消すため既存の擁壁の上にブロックを積み、イタリア漆喰で上塗りしています。
ブロックには石の棚とニッチをデザインしました。
庭側から見た様子。広くなった部分はコッツウォルト石を積み、樹木を植えるようにしました。
小屋横の袖壁です。
庭小屋の仕様
サイズ | 寸法:1800mm × 2200mm 高さ:2400mm |
屋根 | アスファルトシングル+フレンチ瓦 |
外装 | イタリア漆喰塗り |
内装 | イタリア漆喰塗り |
床 | フローリング |
天井 | 化粧板貼 |
窓 | 3箇所(開閉タイプ:2箇所、FIXタイプ:一箇所) |
ドア | 2箇所 |
設備 | コンセント・照明・ニッチ棚 |
特記事項 | 玄関ポーチ付き |
施工を終えて
庭は、住居と異なり順番に作っていくことができます。今回の工事は、数年前に作らせて頂いた制作物のリフォームでもありますが、当時、課題ではなかった庭の斜面部分の除去も大きな目的となっていました。年齢とともに庭の使い方や手入れの負担も変化します。そうした対応として、庭を作り直していくことも庭作りがGARDENINGと呼ばれる進行形になっている由来だと云えます。