家族の憩いの場と自転車置き場と薪置き場

施工:2018年05月

概要

兵庫県の郊外都市。都市部では考えられない広い土地に新築の素敵な家を建てられました。駐車場、フェンス、門柱など基本的な外構事項と暮らしを豊かにする庭部分が未着工な状態にあり、ご提案の機会を頂きました。

広い土地は羨ましい反面、それらを全て「庭」的にすると莫大な費用も必要になります。そのため、全ての完成を目指さず、まず、必要なモノ、実現したいモノを中心に置きながら設計いたしました。

施工前

施工前の玄関前のスペース。車4台が楽々駐車できるスペースがあります

施工前の主庭部分の一部。駐車場にすれば車20台近く止められると思います。

ご要望

お客様とお話しの結果、以下のものを優先しました

①駐車場:4台分(一部カーポート付き)
②玄関アプローチ
③門柱
④敷地の周囲のフェンスによる遮蔽

ここまでは、生活する上で絶対必要なものですのです。

私たちの方からは、基本的な表土の入れ替えもご提案しました。主庭部分に芝生を植える、木を植える、畑にするなど様々なアイデアが考えられますが、いずれにせよ雑草が蔓延る表土の入れ替えを、フェンスが出来る前に入れ替えておくことが、今後の庭のインフラ作りに必要と考え、お客様に了承頂きました。

その他のご要望

⑤薪ストーブのための薪置き場
⑥薪割り場
⑦屋根付き自転車置き場(3台分)
⑧農具などの道具入れ
⑨庭の休憩所
⑩焚き火ができる場所
⑪シンクなどの水場
⑫菜園
⑬樹木の植栽
⑭子供の遊び場としての一部芝生

大変多くのご要望をお聞きしました。確かにこの広大な敷地で実現可能であり、暮らしをサポートするために必要な機能でもありますが、個別に設置すると費用が嵩むため、総合的にデザインしました

ご提案

当初ご提案した主庭部分のスケッチです。薪置き場・小屋・自転車置き場を一体型として制作し、また、フェンスの一部とすることでコストダウンしています

こちらはプローチ部分のスケッチです

庭小屋(家族の憩いの場・自転車置き場・薪置き場)

フェンスと兼用の庭小屋と自転車置き場と薪置き場


イタリア漆喰塗りの小屋部分は、ご家族の憩いの場として、また休憩所としてご利用いただきます


天井は化粧板張り、照明用のコンセントも配しています


小屋の側面を利用してデスク付きのシンクと立水栓を作りました

薪置き場

この薪置き場と庭小屋は遮蔽(目隠し)としての役割を兼ねています


道路側から見ると薪置き場や庭小屋がフェンスとしても役立っているのが良くわかります

小屋以外のアイテム

庭小屋へのアプローチ

庭小屋に向かうアプローチの一部はアンティークレンガを組んでいます

立水栓

アプローチの脇にオリジナルの立水栓を配しています

焚き火場

小屋の前方の耐火煉瓦で作った焚き火場

ガーデンドア

裏口のオリジナルガーデンドア。自転車の出入りのため床はアンティークレンガでスロープになっています

菜園

菜園は枕木を組んで作りました

玄関前


アプローチ

道路から玄関へ向けて


玄関から主庭へ向けて


広い敷地に生活に必要な基本的な工事。そして、暮らしを豊かに便利する設備を配置させていただき、この広さを十二分に楽しんで頂きたいと思いました。

庭小屋の仕様

主な用途 家族の憩いの場 / 自転車置き場 / 薪置き場
床面積 11m² / 3.33坪
費用 ¥1,400,000(諸費税別)
※小屋のみの価格となります
屋根 アスファルトシングル
床仕上げ アンティークレンガ / ホワイトセメント
壁仕上げ 小屋:イタリア漆喰塗り / 自転車置き場:杉板張り
オリジナル木製ドア
ドア 無し
断熱材 無し
設備 照明 コンセント
備考 庭全体を設計

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