小屋の概要
用途 | 既存建築の増築として |
サイズ |
小屋部分(3800mm × 2500mm) デッキ部分(1000mm × 3800mm)※パーゴラ付き |
屋根 | カラーベスト |
外装 | イタリア漆喰塗り |
内装 | イタリア漆喰塗り |
床 | 無垢フローリング材 |
天井 | イタリア漆喰塗り |
窓 | 4箇所(掃き出し窓1) |
ドア | 1箇所 |
設備 | テレビ配線、系統2回路、コンセント(内部2箇所・外部1箇所) |
その他 | 断熱材入 |
費用概算 | 340万円(消費税込み) |
印象的な緑色の建物の掃き出し窓前(赤線の部分)に増築をご希望されていました。家をつなぐには、既存サッシを取り除き、増築していく必要があります。
既存の建物に接続する形で、弊社の庭小屋デザインでの部屋をご提案いたしました。前面は大きな掃き出し窓を採用し、上部に採光のためのハメゴロシ窓、右側には上げ下げ窓、左側には高所に横滑り窓を配置し、明るいリビング風の部屋を目指しました。掃き出し窓の前にデッキとパーゴラを配し、家と庭をより結ぶ建物にいたしました。
庭に向かってデッキと階段、パーゴラ。庭中と家が繋がりました。外装はイタリア漆喰塗り。
右側に取り付けた、上げ下げ窓。フレンチ瓦の庇をつけ、窓の周りをフカして、コッツウォルト小石を埋め込んでいます。
窓横につけたニッチ。賑やかな飾り付けはお客様です。
壁下部には、生野石を積んでいます。既存建物と段差があり、壁が大きくなり、間延びするための対策でもあります。
正面のパーゴラとデッキ。サッシの周りには、インド産の砂岩貼っています。
左側側面。開閉のできる横滑りだし窓を青い枠で囲んでいます。プライバシーを守りながら、採光・通気をするための工夫です。
モミジの新緑が美しいです。
天井もイタリア漆喰で塗り上げています。照明はお客様支給です。
上部のハメゴロシの台形窓。天井がうっすら明るくなります。
左側高所に設置した横滑りだし窓。高所にあるので下に家具を置くこともできます。
室内からみた上げ下げ窓の様子。
内装として作らせて頂いたニッチ棚。
既存のサッシを取り外し設置した室内ドア。、既存のお部屋と庭小屋スペース(新しい部屋)とをつなぎます。
既存のお部屋からみた、庭小屋スペース(新しい部屋)の様子。
施工を終えて
増築の替わりに、庭小屋を取り入れて頂いた事例となりました。庭小屋は独立して制作する場合が多く、私たちにとってもレアな事例ですが、家と庭を別々に考えるのではなく、家と庭の繋がりや庭との一体感を感じるための「建物」、それが庭小屋の役割であることを再確認させていただけました。